アスベスト関連業者の選び方 アスベスト事前調査の依頼は有資格者在籍業者が安心!

アスベスト関連業者の選び方 アスベスト

アスベスト対策をする上で欠かせないアスベスト事前調査ですが、どんな業者に依頼すればいいのかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アスベスト関連は悪徳業者もいるので、業者選びは慎重に行いましょう。 今回はアスベスト事前調査業者の選び方についてご紹介いたします。

アスベスト事前調査に資格は必要?

アスベストの有無を調査するのに必要な資格はありません。ただし、厚生労働省の指針では、調査を行うのは「アスベストに関し一定の知見を有する者」とされ、それに該当するのは、アスベスト診断士、石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者などがあります。

アスベスト診断士

アスベスト診断士は、既存建築物などのアスベスト(石綿)の有無を判断し、安全な取り扱いをするための適切なアドバイスを行うのが主な役割です。 一般社団法人JATI協会の認定試験によって取得できる民間資格で、資格の有効期限は2年間になっています。資格を更新するには、「更新研修」を受け、アスベストについての最新情報を習得しなければいけません

石綿作業主任者

国家資格のひとつである石綿作業主任者は、アスベスト対策としての除去工事を安全に行うための作業方法を決定・指揮します。また、工事中は必要な機材の点検や作業員の保護具の使用状況を監視するなどの役目もあります。

石綿作業主任者は事業者が選任しますが、都道府県労働局長の登録を受けた講習機関による「石綿作業主任者技能講習」を修了し、一定の水準を満たすことが条件です。

(※2006年(平成18年)3月31日以前は旧・特定化学物質等作業主任者技能講習)

建築物石綿含有建材調査者

建築物石綿含有建材調査者は、アスベストについて中立かつ公正に専門的な調査を行うことを主旨とした資格です。これまで厚生労働省と国土交通省が協力する育成制度が図られてきました。

また、2023年10月より建築物石綿含有建材調査者の資格が無ければ、解体・改修前のアスベスト事前調査を行えなくなりました。

2013年(平成25年)にはそこに環境省も加わっています。3省が連携することで、従来の建築基準法、労働安全衛生法に加えて、大気汚染防止法にも対応できる資格となったのです。

アスベスト対応における悪徳業者の例

アスベスト対策は事前調査を経て解体工事となりますが、解体業者の中には少数ながら不適切な行為をとる悪徳業者もいます。
アスベスト対策での不適切行為とは以下のようなものがあるので参考にしてください。

アスベストの不法投棄

アスベストは発がん性のある産業廃棄物として正しく処理されなければいけません。しかし、それには手間やコストがかかるため不法に投棄する悪徳業者もいます。
不法投棄によって害を被るのは周辺の住民です。石綿肺、中皮腫、肺がんなど深刻な呼吸器系の疾患が懸念されます。

低価格だがノウハウがない業者

アスベストは有害な物質のため処分や運搬には通常以上の費用がかかります。それにもかかわらず相場を大幅に下回る費用を提示するのは、業者にアスベスト解体工事のノウハウが無い場合も多いです。

ノウハウが無いと法的手順を守ることもできないため、発覚すれば業者は責任を追及され、適正な対価を支払っていない発注者にも責任問題が生じます。

近隣に迷惑をかける業者

アスベスト解体時には周囲の住民にも配慮が必要ですが、それを怠る業者も存在します。
ひどい場合は、近隣住民のクレームによって解体工事を中断せざるを得ない事態も起こるのです。

工事が中断すると追加費用が必要になって発注者の負担が増えたり、放置されたアスベストによって健康被害が起きたりすることもあります。

アスベストがあるように見せる業者

建物などにアスベスト含有建材が使われていないのに、使われているかのように書類を装ったり、外部から持ち込んだりするという悪質な業者もいます。
実際に必要な費用以上の請求をされることになるので特に注意が必要です。

優良なアスベスト対応業者を選ぶ方法

優良なアスベスト対応業者を選ぶ方法

2013年(平成25年)の大気汚染防止法の改定で発注者の責任が明確化されています。上記のような悪徳業者に関わると施主(発注者)も法的責任を問われることになりかねません。

それを未然に防ぐには、正しい検査と報告が行える優良なアスベスト事前調査業者を選ぶことが大切です。調査業者が優良かどうかは、明確な料金、有資格者の在籍、報告書作成実績などから判断することができます。

明瞭な料金設定

アスベスト対策に必要な調査は特殊性が高いため、相場がわかりにくいのが現状です。最初の見積もりの他に追加料金を請求されることも珍しくありません。
そのようなことから明瞭な料金設定は優良条件のひとつと考えられます。

有資格者の在籍確認

前述したとおりアスベスト事前調査に特別な資格は必要ありませんが、専門的な知識が必要なことは明らかです。
有資格者が在籍しているということは、その企業がアスベストに関してきちんと対応しているという証にもなります。

公的機関の報告書作成実績

アスベスト事前調査の報告書は、不備があると公的機関では受け付けてもらえません。
そのことから報告実績は適正な調査をした実績とも言えるでしょう。

まとめ

悪徳業者を避けるには、優良なアスベスト事前調査業者を選びましょう。
株式会社IMICが運営する検査分析ポータルサイト・分蔵検蔵では、アスベスト対策に必要な検査の料金や実績を公表しています。
また、厚生労働省認定機関など、有資格者在籍の提携ラボが豊富で安心です。

株式会社IMICでは、日本全国でアスベストの検査分析を承っております。
定性分析と定性・定量分析のどちらにも対応しておりますので、対象となる建物や建材に合わせてご利用ください。
アスベストの事前調査及びアスベスト分析は検査分析のノウハウを持った建築物石綿含有建材調査者にてご対応いたします。

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