【2024年最新】アスベスト関連資格・事業資格の難易度と実施機関を解説!無資格できない業務も?

アスベスト

アスベスト関連の資格・事業資格について、その難易度や実施機関、取得方法など、網羅的に解説します。近年、アスベストによる健康被害が社会問題化していることから、アスベストの除去・処理には資格が必要となるケースが増えています。このため、関連資格の需要も高まっており、取得を検討している方も多いのではないでしょうか。この記事では、石綿作業主任者、特定建築物石綿含有建材調査者、建築物石綿含有建材調査者といった主要な資格に加え、解体工事業登録や収集運搬業許可といった事業資格についても詳しく説明します。それぞれの資格の難易度や実施機関、取得方法はもちろん、資格がなければ実施できない業務や無資格で作業した場合の罰則についても解説。さらに、資格取得にかかる費用や更新の必要性、複数の資格を取得するメリットなど、よくある質問にもお答えします。この記事を読めば、アスベスト関連の資格・事業資格に関する疑問が解消され、今後のキャリアプランニングに役立つでしょう。アスベスト処理に関わる全ての方、必見の情報です。

ブンセキちゃん
ブンセキちゃん

アスベスト関連の資格・事業資格を知っておくことはとっても大切!

  1. アスベスト関連資格・事業資格の概要
    1. アスベストとは?
    2. アスベスト関連資格・事業資格が必要な理由
  2. アスベスト除去作業における主な資格
    1. 石綿作業主任者
      1. 石綿作業主任者の難易度
      2. 石綿作業主任者の実施機関
      3. 石綿作業主任者 受講資格及び資格取得費用
    2. 建築物石綿含有建材調査者
      1. 建築物石綿含有建材調査者の難易度
      2. 建築物石綿含有建材調査者の実施機関
      3. 建築物石綿含有建材調査者 受講資格及び資格取得費用
  3. アスベスト関連の事業資格
    1. 解体工事業登録
      1. 解体工事業登録の難易度
      2. 解体工事業登録の実施機関
    2. 収集運搬業及び処分業許可
      1. 収集運搬業及び処分業許可の難易度
      2. 収集運搬業及び処分業許可の実施機関
    3. 特定建設資材に係る分別解体等に関する届出
      1. 特定建設資材に係る分別解体等に関する届出の難易度
      2. 特定建設資材に係る分別解体等に関する届出の実施機関
    4. アスベスト関連事業資格のまとめ
  4. 資格がなければ実施できないアスベスト関連業務
    1. 建築物等におけるアスベスト除去作業
      1. レベル1、レベル2、レベル3のアスベスト除去作業
    2. 建築物におけるアスベスト事前調査
      1. 調査対象
    3. 石綿(アスベスト)含有廃棄物の収集・運搬
      1. 必要な許可
    4. 無資格で作業した場合の罰則
  5. アスベスト関連資格・事業資格に関するよくある質問(FAQ)
    1. 質問1:資格の更新は必要?
    2. 質問2:複数の資格を取得するメリットは?
    3. 質問3:資格取得にかかる費用は?
    4. 質問4:石綿作業主任者の講習はどこで受けられる?
    5. 質問5:石綿作業主任者と石綿取扱作業従事者の違いは?
    6. 質問6:解体工事業登録と収集運搬業許可の違いは?
    7. 質問7:アスベスト関連資格に関する情報は、どこで入手できますか?
  6. まとめ

アスベスト関連資格・事業資格の概要

アスベスト(石綿)は、天然に産出する繊維状鉱物であり、かつては建材などに広く使用されていました。耐熱性、耐薬品性、絶縁性などに優れていることから、建物の断熱材、保温材、耐火被覆材、屋根材、外壁材、内装材など、様々な用途に利用されてきました。しかし、アスベストは吸い込むと健康に深刻な影響を及ぼすことが明らかになり、現在ではその使用が厳しく規制されています。アスベストが原因で発症する主な病気には、中皮腫、肺がん、アスベスト肺、びまん性胸膜肥厚などがあります。これらの病気は、アスベスト繊維を吸入してから数十年後に発症することが多く、潜伏期間が長いことが特徴です。

アスベストとは?

アスベストは、蛇紋石系と角閃石系の2種類に大別されます。蛇紋石系アスベストはクリソタイル(白石綿)と呼ばれ、柔軟性があり、かつては最も多く使用されていました。経角閃石系アスベストはアモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)、アントフィライト、トレモライト、アクチノライトの5種類があり、全て使用が禁止されています。角閃石系アスベストは、クリソタイルに比べて耐久性が高い反面、発がん性が高いとされています。

アスベスト関連資格・事業資格が必要な理由

アスベストは、建材などに使用されている場合、劣化や破損によって繊維が飛散する危険性があります。アスベスト繊維を吸入することで、健康被害が生じる可能性があるため、アスベストの取扱いには専門的な知識と技術が必要です。そのため、アスベストの除去、調査、分析、運搬など、アスベストに関連する作業を行う際には、法律で定められた資格や許可が必要となります。これらの資格や許可を取得することで、作業の安全性を確保し、周辺環境へのアスベスト飛散を防ぎ、健康被害を未然に防ぐことができます。また、資格や許可を持つことで、発注者からの信頼性も高まり、ビジネスチャンスの拡大にも繋がるでしょう。無資格でアスベスト関連作業を行うと、罰則が科せられる場合があるので注意が必要です。詳しくはアスベスト情報ナビ「行政指導のターゲットは?アスベストの最新違反事例と指導・摘発の実態」をご覧ください。

資格・許可概要アスベスト関連業務
石綿作業主任者アスベスト除去作業における作業主任者となるための資格アスベスト除去作業の指揮・監督
建築物石綿含有建材調査者建築物におけるアスベスト含有建材の調査を行うための資格建築物におけるアスベスト含有建材の調査
建設業許可登録
解体工事業登録
一定規模以上の建築物の解体・改修工事を行う際に必要な登録アスベスト含有建材を含む建築物の解体・改修工事
特別管理産業廃棄物管理責任者アスベスト廃棄物(廃石綿等)の適切な管理・保管を行うための資格アスベスト廃棄物(廃石綿等)を適切に梱包・管理
(特別)産業廃棄物 収集運搬業及び処分業許可アスベスト廃棄物を収集・運搬・処分するために必要な許可アスベスト廃棄物の収集・運搬・処分

アスベスト除去作業における主な資格

アスベスト除去作業は、人体への深刻な健康被害を避けるため、法律によって厳格に定められた手順と資格に基づいて行われなければなりません。主な資格は以下の3つです。それぞれの資格の難易度、実施機関、必要な講習内容などを詳しく見ていきましょう。

石綿作業主任者

石綿作業主任者は、アスベスト除去作業現場において、作業の指揮監督を行うために必須の国家資格です。作業計画の作成、作業手順の指示、安全対策の実施など、作業全体の責任を負います。石綿作業主任者が不在の場合、アスベスト除去作業を行うことは違法となります。

また、石綿除去作業に従事するものへの教育、石綿特別教育の実施者には石綿作業主任者の資格が必須となるため、定期的にアスベスト除去工事に携わる場合、取得しておくと良い資格となります。

石綿作業主任者の難易度

石綿作業主任者の資格は、指定の機関にて実施する2日間の技能講習を受講することでほぼ取得することができます。講習内容は、アスベストに関する法令、アスベストの有害性、保護具に関する知識、作業方法、安全衛生管理など幅広い知識が問われます。合格率は公表されていないものの90%以上と言われており、しっかりと講習を受ければ取得可能な難易度です。 講習後に小テストがあり、十分な正解率があれば合格する流れが多いようです。

石綿作業主任者の実施機関

石綿作業主任者技能講習は、厚生労働省の委託を受けた登録教習機関にて、各都道府県で実施しています。詳しくは厚生労働省HP をご参照下さい。

参照:厚生労働省 石綿作業主任者登録教習機関一覧

石綿作業主任者 受講資格及び資格取得費用

石綿作業主任技能講習の受講資格はなく、誰もが受講することができます。費用は者登録教習機関によって差がありますが、1万円~2.5万円ほどとなっています。

建築物石綿含有建材調査者

建築物石綿含有建材調査者は、アスベスト事前調査が必須となる建築物及び工作物(延べ面積及び工事費用が一定規模以上)におけるアスベスト含有建材の有無を調査する資格です。建物の解体、改修、修繕などの工事を行う前に、アスベストの有無を確認するために必要な調査を行います。令和5年10月より、資格を持つ調査者によって作成された調査報告書は、工事着工前に関係機関に提出することが義務付けられています。 

資格の種類には特定・一般・一戸建があり、一戸建のみ一戸建て住宅及び共同住宅(長屋を含む。)の住戸の専有部分のみを調査対象としており、特定・一般には調査対象範囲に制限はない。また、特定の講習を実施している機関は現状少ないため、特にこだわりがなければ、一般の建築物石綿含有建材調査者を受講するのが普通です。

建築物石綿含有建材調査者の難易度

建築物石綿含有建材調査者になるには、厚生労働大臣が登録した講習機関で所定の2~3日間の講習を受講し、筆記試験に合格する必要があります。講習内容は、アスベストに関する法令、建材の知識、調査方法、報告書の作成方法などです。筆記試験の難易度は高くなく、講習内容をしっかり理解していれば合格できるでしょう。

建築物石綿含有建材調査者の実施機関

建築物石綿含有建材調査者の講習は、厚生労働省の委託を受けた登録講習機関にて実施しています。

参考:建築物石綿含有建材調査者 登録講習機関

建築物石綿含有建材調査者 受講資格及び資格取得費用

建築物石綿含有建材調査者の受講資格はいくつかありますが、石綿作業主任者の資格者は受講可能となります。よって、この資格を受けるために、石綿作業主任者の資格を取得しておくと良いでしょう。内容も重複するところがあるため、予習としての効果も見込めます。資格取得費用は登録講習機関によって差がありますが、3万円~6万円ほどとなっています。

これらの資格は、アスベスト除去作業に関わる上で重要な役割を果たします。それぞれの役割を理解し、適切な資格を取得することで、安全で確実なアスベスト事前調査及び除去作業を実現することができます。

アスベスト関連の事業資格

アスベストを取り扱う事業を行うには、関連法令に基づき必要な許可や登録を受ける必要があります。ここでは、主な事業資格である「解体工事業登録」と「収集運搬業及び処分業許可」について解説します。

解体工事業登録

アスベスト除去工事を含む解体・改修工事を行う場合は、建設業許可もしくは都道府県知事による解体工事業登録が必要です。これは、アスベスト含有建材の適切な処理を徹底し、環境や健康への影響を最小限に抑えるための制度です。

解体工事業登録の難易度

解体工事業登録は、建設業許可を取得していれば容易なのですが、建設業許可がない場合、建築管理施工技師などの技術管理者の配置が必須となり、難易度は比較的高くなります。さらにアスベスト除去工事を実施する場合には、石綿障害予防規則等の関連法令に則った計画作成や、アスベストに関する専門知識や経験を持つ技術者を配置する必要があります。また、適切な処理設備や管理体制を整備することも求められます。

解体工事業登録の実施機関

解体工事業登録の申請先は、事業所所在地を管轄する都道府県知事となります。

参考:東京都都市整備局|解体工事業者一覧

収集運搬業及び処分業許可

アスベスト廃棄物を収集、運搬し、処分するには、産業廃棄物収集運搬業及び処分業許可が必要です。アスベストは特定産業廃棄物に指定されており、その取り扱いには特別な注意が必要です。無許可で収集運搬及び処分を行うと罰則の対象となります。

アスベスト排出施設からの保管、収集、運搬及び処分の流れについて、環境省 廃棄物処理施設解体時等の石綿飛散防止対策マニュアル に概要が記載されています。

収集運搬業及び処分業許可の難易度

アスベスト廃棄物に関する収集運搬業及び処分業許可の取得難易度は、他の産業廃棄物と比べて高いです。飛散性の高いアスベスト含有吹付材(レベル1)など、アスベストの危険性を理解し、適切な処理方法を熟知していることが求められます。また、専用の車両や設備を保有し、管理体制を整備する必要もあります。

収集運搬業及び処分業許可の実施機関

収集運搬業及び処分業許可の申請先は、事業所所在地を管轄する都道府県知事となります。ただし、複数の都道府県で事業を行う場合は、主たる事業所所在地を管轄する都道府県知事に申請します。

参考:東京都環境局 産業廃棄物収集運搬及び処分業の許可申請・届出等

特定建設資材に係る分別解体等に関する届出

一定規模以上の建築物等の解体工事を行う場合、アスベストだけでなく、PCB、木材、コンクリート等、特定建設資材に係る分別解体等に関する届出が必要となります。これは、資源の有効利用と適正処理を促進するための制度です。

特定建設資材に係る分別解体等に関する届出の難易度

届出自体は複雑ではありませんが、分別解体等の計画を適切に作成する必要があるため、ある程度の専門知識が求められます。計画には、解体工事の方法、特定建設資材の種類と量、再資源化または適正処理の方法などを記載する必要があります。

特定建設資材に係る分別解体等に関する届出の実施機関

届出先は、工事着手の7日前までに、発注者または自主施工者の主たる事務所の所在地を管轄する都道府県知事となります。建設リサイクル法で概要が確認できます。

アスベスト関連事業資格のまとめ

事業資格対象(アスベスト関連)実施機関
建設業許可もしくは解体工事業登録解体・改修工事全般都道府県知事
収集運搬業及び処分業許可アスベスト廃棄物の収集運搬及び処分都道府県知事
特定建設資材に係る分別解体等に関する届出一定規模以上の建築物等の解体工事都道府県知事

これらの事業資格は、アスベストの適正処理と環境保全のために重要な役割を果たしています。事業者は、それぞれの資格の要件を理解し、適切な手続きを行う必要があります。無資格で作業を行うと、罰則の対象となるだけでなく、環境や健康に深刻な影響を与える可能性があります。常に最新の情報を収集し、法令遵守を徹底することが重要です。

資格がなければ実施できないアスベスト関連業務

アスベストは、吸入すると健康に深刻な影響を及ぼす危険な物質であるため、その取り扱いには厳格な規制が設けられています。そのため、特定のアスベスト関連業務は、適切な資格を持たない者が実施することを法律で禁じられています。無資格でこれらの業務を行うと、罰則が適用される可能性があります。

建築物等におけるアスベスト除去作業

建築物等におけるアスベスト除去作業は、石綿作業主任者の資格がなければ実施できません。この資格は、アスベスト除去作業における安全な作業手順の確立、作業員の安全確保、そしてアスベスト粉じんの飛散防止を監督するために必要です。無資格者がこの作業を行うと、法令違反となり、罰則の対象となります。

レベル1、レベル2、レベル3のアスベスト除去作業

除去レベル作業内容必要な資格
レベル1建材をはつり、アスベスト粉じんを飛散させる除去作業石綿作業主任者
レベル2吹付けアスベストを除去する作業石綿作業主任者
レベル3アスベスト含有保温材、断熱材、耐火被覆材を除去する作業石綿作業主任者

上記のように、どのレベルのアスベスト除去作業でも石綿作業主任者の資格が必要です。レベルの違いにより作業内容や必要な防護措置は変わりますが、いずれの場合も資格が必須です。

建築物におけるアスベスト事前調査

建築物におけるアスベスト事前調査は、建築物石綿含有建材調査者の資格が必要です。この資格は、建築物におけるアスベスト含有建材の有無を調査し、その結果を報告するために必要です。建物の解体、改修、大規模修繕などを行う前に、この調査を実施することが義務付けられています。

調査対象

  • 解体部分の床面積の合計が80㎡以上の建築物の解体工事
  • 請負金額が税込100万円以上の建築物の改修工事
  • 請負金額が税込100万円以上の特定の工作物の解体または改修工事

無資格者がこの調査を行うと、正確な調査結果として認められず、また調査内容の過不足などから、その後の工事においてアスベストによる健康被害のリスクが高まります。

石綿(アスベスト)含有廃棄物の収集・運搬

石綿(アスベスト)含有廃棄物の収集・運搬は、産業廃棄物収集運搬業の許可が必要です。この許可は、都道府県知事または政令市長から取得する必要があり、廃棄物の種類ごとに許可が必要となります。石綿(アスベスト)含有廃棄物は、適切な処理を行わないと環境汚染や健康被害を引き起こす可能性があるため、専門的な知識と設備を持つ業者によって処理されなければなりません。

必要な許可

無資格で作業した場合の罰則

アスベスト関連業務を無資格で行った場合、法令違反として罰則が適用される可能性があります。罰則の内容は、業務の種類や違反の程度によって異なりますが、罰金刑や懲役刑が科される場合もあります。また、事業者だけでなく、発注者や元請業者も罰則の対象となる場合があります。そのため、アスベスト関連業務を行う際は、必ず適切な資格を持つ業者に依頼することが重要です。

アスベスト関連資格・事業資格に関するよくある質問(FAQ)

ここでは、アスベスト関連資格・事業資格についてよくある質問とその回答をまとめました。

質問1:資格の更新は必要?

アスベスト関連資格の中には、更新が必要なものとそうでないものがあります。

資格名更新の有無備考
石綿作業主任者なし一度取得すれば、更新の必要はありません。
建築物石綿含有建材調査者なし一度取得すれば、更新の必要はありません。
解体工事業登録あり(5年ごと)更新手続きが必要です。
収集運搬業及び処分業許可あり(5年ごと)更新手続きが必要です。

詳しくは、各実施機関のウェブサイトをご確認ください。

質問2:複数の資格を取得するメリットは?

複数の資格を取得することで、業務の幅が広がり、キャリアアップにも繋がります。例えば、石綿作業主任者と建築物石綿含有建材調査者の両方を取得することで、アスベスト除去工事の現場監督から調査まで一貫して担当することが可能になります。また、資格手当が支給される場合もあります。複数の資格を持つことで、専門性を高め、より高度な業務に挑戦できるでしょう。

質問3:資格取得にかかる費用は?

資格によって費用は異なりますが、一般的に、受験料、教材費、講習費用などがかかります。石綿作業主任者の受験料は1万円程度ですが、建築物石綿含有建材調査者などは6万円以上かかる場合もあります。また、講習を受講する場合、別途費用が発生することもあります。詳しくは、各実施機関のウェブサイトをご確認ください。

質問4:石綿作業主任者の講習はどこで受けられる?

石綿作業主任者には、国家資格である「石綿作業主任者」と、登録講習機関が実施する「石綿取扱作業従事者」があります。国家資格である「石綿作業主任者」の講習は、都道府県労働局などが実施しています。「石綿取扱作業従事者」の講習は、各登録講習機関で実施しておりますが、

質問5:石綿作業主任者と石綿取扱作業従事者の違いは?

石綿作業主任者は、石綿等が飛散するおそれのある作業場で、作業の指揮などを行う者です。一方、石綿取扱作業従事者は、石綿取扱作業に従事する者です。石綿作業主任者は、石綿取扱作業従事者に対して石綿特別教育を実施し、必要な知識を身につけさせ適切な指導を行う必要があります。株式会社IMICでも有償サービスになりますが石綿特別教育(石綿使用建築物解体等業務特別教育)を実施しております。これからアスベスト関連業務や除去工事を行う方・事業者はぜひお声がけ下さい

質問6:解体工事業登録と収集運搬業許可の違いは?

解体工事業登録は、建物の解体工事を行う際に必要な登録です。一方、収集運搬業許可は、アスベストを含む廃棄物を収集し、運搬するために必要な許可です。アスベストを含む建物の解体工事を行う場合は、解体工事業登録と収集運搬業許可の両方が必要になります。

質問7:アスベスト関連資格に関する情報は、どこで入手できますか?

厚生労働省や環境省のウェブサイト、石綿総合情報ポータルサイトなどから、アスベスト関連資格に関する情報を入手できます。これらの機関では、資格の種類、受験資格、試験内容、試験日程、受験料などの情報を提供しています。また、各資格の実施機関のウェブサイトでも、詳細な情報を確認できます。

まとめ

この記事では、アスベスト関連の資格・事業資格について、その概要から取得方法、難易度、実施機関、無資格作業の罰則までを網羅的に解説しました。アスベストは健康に深刻な影響を与える物質であるため、関連業務には適切な資格と知識が不可欠です。特に、石綿作業主任者、建築物石綿含有建材調査者は、アスベスト除去・事前調査業務に必須の資格です。これらの資格取得には、講習受講や試験合格が必要となります。難易度については、それぞれの資格によって異なりますがそこまで難しくありません。また、解体工事業登録や収集運搬業許可のような事業資格も、アスベスト関連事業を営む上で必要となります。

資格がなければ実施できない業務があることを理解し、無資格作業による罰則の厳しさも認識しておく必要があります。資格取得は、自身の安全と健康を守るだけでなく、社会全体の安全を守る上でも重要な役割を果たします。アスベスト関連業務に従事する、またはこれから従事しようと考えている方は、この記事を参考に適切な資格を取得し、安全かつ適切な作業を心がけてください。資格取得に関する疑問があれば、各実施機関に問い合わせることをお勧めします。この記事が、アスベスト関連業務に従事する方々にとって有益な情報源となることを願っています。

株式会社IMICでは、日本全国でアスベストの検査分析を承っております。
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