飲食店で働くアルバイトの検便検査は義務?

検便検査

実は、検便検査は法的に義務づけられているわけではありません。食品事業者の衛生管理について定めた「食品等事業者が実施すべき管理運営基準に関する指針(ガイドライン)」には、“保健所から検便検査を受けるべき旨の指示があったときには、食品取扱者に検便検査を受けさせること”という規定があります。 つまり、保健所の指示があった場合、食品を取り扱う飲食店は便チェックを実施する義務が生じ、怠れば行政指導を受けることになります。保健所からの指示があれば、スタッフは店長以下、アルバイトまで検便検査を行う義務が課せられるのです。 「保健所から指示がなければ便の検査はしなくてもいいの?」と思われるかもしれません。しかし、食中毒のほとんどは、人から人へと菌が媒介し、感染が広がります。食中毒騒ぎが起これば、そのお店のイメージダウンは計り知れず、状況次第では閉鎖に追い込まれることもあり得ます。法的義務はなくとも、飲食店としての社会的責任を全うするためには、定期的に菌を保有していないかの検査を行うことが望ましいといえるでしょう。 全国展開するチェーン店や大手系列の飲食チェーンなどはとくに、アルバイトも含め多くのスタッフを抱えています。一つの店舗で食中毒騒ぎが起これば、全ての店舗に影響を及ぼすことが考えられます。義務はなくとも全従業員を対象に便チェックを実施するのが適切なのはいうまでもありません。 多くの飲食店が標榜するクレンリネスは、快適でクリーンな環境を維持するだけでは成り立ちません。そこで働くスタッフも同時に健全な状態にあって初めて、食品を扱う理想の空間が実現するのです。食べ物を扱うお店の検便検査は、社員もアルバイトも同じ責任と使命感を持って取り組みましょう。]]>

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