食品製造業におけるノロウイルス検査とその方法について

検便検査

なぜノロウイルス検査が必要なのか?

食品製造の安全を守るには、5Sの他、計画的な検査体制も重要です。ノロウイルス検査を実施することで、ノロウイルスの感染防止などに効果を生みます。 20161020-001 大量調理施設衛生管理マニュアルには、「責任者は、調理従事者等に定期的な健康診断及び月に1回以上の検便を受けさせること。検便検査には、腸管出血性大腸菌の検査を含めること。 また、必要に応じ10月から3月にはノロウイルスの検査を含めることが望ましい」という規定があります。食品製造に従事する者が定期的に検便を実施して食中毒の原因となる細菌の有無を確認することは、製造者の務めであり、責務といえるでしょう。 ノロウイルスは感染しても症状がなく、発見が遅れるケースもあります。感染の自覚なく食品を扱えば、感染が拡大し、そのまま出荷を許して消費者にも被害が及ぶというトラブルも想定されるのです。そのような事態を防ぐには、ノロウイルス感染の恐れが高い10月以降でのノロウイルス検査を実施することで、未然防止に繋がります。

ノロウイルス検査はどこで行う?

ノロウイルス検査は、病院や保健所などでも検査を受けることもできますが、簡易的な検査キットを用いての検査になるため、結果は早く出ますが、精度はあまりよくありませんし、いちいち出向かなければいけませんので、混んでいる病院ではかなり時間が取られてしまいます。病院によっては健康保険が適用されないなんてこともあり、手間のわりに効率が良くない側面があります。 一方で、民間の検査会社では、検便検査と同様、検査用キットにて採便し送り返すだけで精度の高い結果が2-3日で得られるようになりました。食品製造業をはじめとする法人・団体の場合、検査キットの送付の手間などはありますが、結果として費用対効果は高いのかも知れません。 病院か検査会社か。管理者は良し悪しを見極めて選択する必要がありそうです。]]>

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