検便で一番出やすい陽性の菌と対処法

検便検査

飲食店にとって気になる菌とは?

20160915-01 万が一、おいしい食事をサービスする飲食店で食中毒騒ぎなどが起きれば、業務停止の可能性が高いです。もしくは、閉店といった最悪の事態もありえるでしょう。食中毒を未然に防止するためにも、従業員のこまめな検便は欠かせません。そこで今回は、全国の飲食店を対象に「検便の結果で1番気になる養成の菌はどれですか?」という問いに答えてもらい、そのアンケート結果をまとめてみました。どれも飲食店にとっては天敵ともいえる存在。気になる第1位は、例年マスコミを騒がす“あの菌”でした。

アンケート結果

Q:検便の結果で一番気になる陽性の菌はどれですか? 3 第1位:ノロウイルス  72% 第2位:サルモネラ   21% 第3位:カンピロバクター 7%

第1位:ノロウイルス

「やっぱり怖いノロウイルス」
  • ノロウイルスが原因菌で食中毒になるとマスコミでも話題になって、経営を継続出来なくなるので。(広島県・45歳・男性)
  • 感染者が重篤な症状になることもあるうえ、感染力もあるから(宮城県・男性・36歳)
  • これは隠れウィルスもあるので発症をしていなくてもなることがあるから手ごわいです。(神奈川県・37歳・女性)
  • カンピロバクター程度では死者は出ないが、ノロウイルスは死者が出るから。補償しきれない。(愛知県・35歳・女性)
  • ノロウイルスが従業員の間に蔓延して、臨時休業をした経験があるから。(京都府・33歳・男性)
  • 従業員が下痢などをしている場合には特に注意をし、事前に連絡をしてもらうように心がけています。(岡山県・39歳・男性)
一言コメント(第1位) 実に7割以上の飲食店が、検便結果でノロウイルスを警戒している実態が浮かび上がりました。ノロウイルス感染による影響は、お店だけにとどまりません。最悪の場合、死に至る怖い病気ですので、発見されれば早急に対処が必要です。

第2位:サルモネラ

「飲食店に出る菌と言えばやっぱりこれ」
  • 食材に最も付着する可能性が高いのはサルモネラ菌です。食材の期限や温度管理、手洗いの励行を徹底しています。(東京都・30歳・女性)
  • 卵は最もよく使う食材なので、サルモネラ菌が陽性かどうかは最も気になります。(埼玉県・33歳・女性)
  • サルモネラ菌は発生すると業務停止しなければならないので注意している(北海道・29歳・男性)
一言コメント(第2位) 第2位はサルモネラです。食材に付着しやすく、処理をあやまればあっという間に感染が広がります。とくに注意したいのが卵の扱いで、洗浄や温度管理には十分気を配る必要がありそうです。手洗いの励行も欠かせません。

第3位:カンピロバクター

「鶏肉&海鮮で注意すべきはこの菌」
  • お肉を切ったまな板を洗剤できちんと洗ってもカンピロバクター菌がいると聞いたので気を付けています。(愛知県・28歳・女性)
  • 鶏肉を中心に扱っています。過去に従業員の間でまかないによるカンピロバクター食中毒が流行ってしまったこともあって、非常に苦しい経験をしたのでとても敏感になっています。(埼玉県・32歳・男性)
  • どの菌も警戒します。でもカンピロバクターが海水に存在するとのことで、海の魚を扱う店では一番気にするはずだと思います。(埼玉県・38歳・女性)
一言コメント(第3位) 3位に選ばれたのがカンピロバクター。鶏肉や、海鮮系の食材を扱うお店はとくに意識されているようです。従業員の検便はもちろん、まな板などの調理器具の洗浄・管理も徹底しなければなりません。お店のまかないで食中毒が起きた苦い体験を語る方もいらっしゃいました。

まとめ考察文

70%の飲食店が「ノロウイルスがもっとも怖い」という回答は、驚きと同時に、「はやりそうか」と思わないでもありません。ノロウイルスによる食中毒騒ぎは、毎年のようにマスコミを賑わします。もし自分のお店でそんな事態になれば、イメージダウンは避けられず、二度と食事が提供できなくなるかもしれません。 そんな怖い食中毒の発生を防ぐためには、スタッフの検便検査を定期的に行うしかありません。アンケートのコメントにもあったように、ノロウイルスは健常者の便の中にも潜んでいます。そのため、月に一度はスタッフ全員の腸内細菌検査を行うようにしましょう。 そして、万が一陽性反応が出れば、その従業員は腸内に菌がいないことが確認されるまで、食材を扱わせてはいけません。検査をするだけでなく、その後の対策もしっかり行うことが重要です。 ]]>

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